11月28日、川崎で行われた木村秋則さんの講演会に参加してきました。
木村秋則(きむら あきのり、1949年11月8日 – )さんは青森県弘前市のリンゴ農家。20代からリンゴ栽培を始め、農薬で体調が悪くなる奥様のために自然栽培を決意し、絶対に不可能だと言われたリンゴの自然栽培を11年かけて成功させた無農薬・無施肥のリンゴ栽培の第一人者であり、世界中にその活動を広めています。
なぜ自然栽培が必要なのか!
その一つ目の理由は、土壌の農薬汚染が環境問題に直結しているからです。
世界中で起きている異常気象や温暖化の原因は、かつてはフロンガスだと言われていましたが、排出量が減ってもその効果はみられませんでした。
現在では牛のげっぷによる二酸化炭素の排出の増加が原因とも言われていますが、果たして本当にそうなのでしょうか?
木村さんは、何十年も前から土壌汚染が異常気象の原因になっていると訴えてきましたが、専門家は誰も耳を傾けてくれずに、大バッシングの中たった一人で自然栽培の必要性を訴え続けて来ました。
そしてとうとう、2009年に世界的に信頼が高いSCIENCEによって、農薬が地球温暖化に拍車をかけていると発表されたのです。
アインシュタインの最後の警告として、
「蜜蜂、昆虫がいなくなったら人々は餓死する。」と残しているそうです。」
農薬により、生態系破壊も進んでおり深刻な状況です。
そして、自然栽培が必要な2つ目の理由が人体への影響です。
今回の講演会で衝撃的だったのは、有機野菜が実は人体に一番危険だという事実を知ったことです!
少しでも環境や人体に優しいものを選ぼうと、有機野菜を選ぶこともありましたが、国が一番安全だと勧める有機野菜には、高濃度の硝酸塩チッソを含んでいるそうで、お米の腐敗実験でもはっきりと結果が出でいます。
なんと農薬を使ったお米よりも有機野菜が一番早く腐敗し、
木村さんが作った自然栽培のお米は、3ヶ月経っても真白なままだったそうです。
欧米では有機野菜の硝酸塩チッソが原因による赤ちゃんの集団死亡事件(ブルーベビー症候群)がきっかけで、その恐ろしさが認知され、国により厳しい基準値がもうけられています。
しかし、日本だけどうでしょう?
EU基準値が3000PPMなのに対し、日本では現在でも16000PPMまで許されているといいます。
そして、その濃度を知るすべもないまま使用され、消費者の元に届いてしまっているのです。
そして今回初めて知った衝撃の事実は、濃い色のものほど栄養ではなく、この危険な硝酸塩チッソの濃度が高く危険だということです。
テレビなどでも盛んに濃い緑色のものほど栄養のあると、お野菜の見分け方として伝えられていたのを信じていたので驚きました。
木村さんは、「雑草がそんなに濃い緑色をしていますか?」
と問いかけ、自然の葉っぱには本来クチクラ層という薄い膜があるために、緑色が薄く見えているということ、
農薬によってこの膜が破壊され、濃い緑色になると教えてくださいました。
また、長年の肥料、農薬、除草剤の利用によって植物本来の活動が出来ず、土壌も野菜もどんどんと栄養が失われ、今の野菜は70年前の30分の1まで少なくなってしまったそうです。
少なくなった栄養や、化学部質の摂取の増加が、増え続けている病気の要因と考えるのは自然なことだと思いました。
農薬に限らず、食品に添加されている化学物質も日本が世界で一番多く摂取されているのが現状です。
そしてさらに悲しいのは、人や地球にとって健やかで安全な食を守ろうとする木村さんの活動が、海外ではいち早く国ぐるみで取り組まれているのに対し、日本では国が動かないためにほとんど広まっていないということです。
そんな中、木村さんは最後に希望となる素敵なお話をしてくださいました。
石川県の羽咋市が、市や農協をあげて自然栽培に取り組んだ結果、三年目の水田に44年ぶりにトキが戻ったという奇跡が起こったそうです!
雑草を育てて硝酸塩チッソを吸収してもらい、刈り取る。
この作業を繰り返してようやく3年で少なくなりますが、除草剤などの薬品が無くなるまでには7年かかるのだそうです。
生き物も大地も、健やかな地球環境に戻ることを待っていて、それは誰かが変えてくれるのではなく、消費者としてのひとり一人の意識と何を選ぶかの取り組みによっても変わっていくのだと思います。
長くなりましたが、実は木村さんがUFOの話もしてくれました。
その話はまた次回にお伝えしたいと思います。
最後までお読みいただきありがとうございました。