昨日2022年7月31日、野州麻農家の大森さんのお話会に参加してきました!
去年の冬に参加した、麻和ひとさんと依代さんの精麻のワークショップに参加して以来、精麻の魅力にハマってしまっているコトネです(^^♪
今でもコツコツと精麻で小物を作っています。近々販売予定です!
そんな中、ワークショップを受けられた方対象に精麻農家さんの見学&お話会があるというので栃木県鹿沼市に行ってきました。
そこで、麻和ひとさんの新作の白龍さんにも会えて感激しました!
相変わらずの迫力と精密さにため息です。
そして、野州麻栽培農家七代目の大森さんから大麻の歴史や文化、間違った認識を変えていきたいと、熱のこもったお話を聞くことが出来ました。
とある書物には、大麻はとてもよく育ち肥料も要らず、連作することが出来る為、荒れた土地でも手間をかけずに栽培できると記載されており、それが大きな誤解を与えているとのこと。
江戸時代から大麻の栽培を代々続けてきた大森さんは、それをきっぱりと否定していました。
麻にも肥料が必要だということ。
連作は3年が限度で、4年目以降になると急激に生育が悪くなってしまうそうです。
何よりも戦後から大麻=麻薬のイメージを植え付けられ、肩身の狭い思いをされてきたと言います。
本来、精麻は古来日本において神事には欠かせない神聖なものとして使われてきました。
精麻には海水よりも浄化作用があると言われ、神社のしめ縄や払い棒もおおぬさ(大麻)と言い、横綱のしめ縄などもこの精麻が使われています。
外国の大麻のように、日本古来の大麻には麻薬成分はほとんどなく、安全なものなんだそうです。
実際に大森さんの所で栽培されている【とちぎしろ】という品種は、在来種の【白木】と佐賀県在来種の無毒品種を配合して誕生した在来種で、麻薬成分はほとんど検出されないそうです。
衣類や紙、床材、壁材、屋根に至るまで、水や乾燥に最も強く丈夫で古来の日本の生活を支える最も優れた植物と言えます。
今では、間違った知識で取り締まりも厳しくなり、盛んだった大麻農家さんもその数は減ってしまったんだそうです。
大森さんの言葉で一番印象的だったのは、
「麻を自分たちが育てるという意識ではなく、お世話させて頂いているという意識で毎日祈りと感謝を欠かさずしている。自然に抗わず、時にはあきらめも肝心。」
と仰っていたことです。
自然に敬意を払い、エゴや執着を捨て、一身にお世話するからこそ、何百年も受け継がれてきたのだと思いました。
その後、畑にも案内してもらいましたが、写真も最近になってNGになってしまったそうです😢
でも本当に良い経験が出来ました。大森さんはじめ、企画して下さったみなさん、良い機会をありがとうございました。
10月にもイベントを企画しているそうなので、また是非参加したいです(*^^*)